大学生でも借金したい!借金地獄に陥らないための基礎知識と解決策

2023.10.27
大学生でも借金したい!借金地獄に陥らないための基礎知識と解決策

大学生でもお金に困ってしまう場面はあるかと思います。こんなとき、「大学生でも借金はできるのか?」「いくらまでなら借りても大丈夫?」と気になる方も多いのではないでしょうか。

大学生と借金に関する基礎知識と、知っておくべき注意点をまとめます。すでに借金地獄で悩んでいる方向けに対処法も解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

次のようにお悩みの方はぜひチェックしてみてくださいね。

  • いま大学生でお金に困っている…大学生でも借金は可能か念のため確認しておきたい
  • 大学生で借金は返せないからやばいって聞いたけど本当?
  • 大学生で借金地獄に陥らないために、いくらまでなら借金OK?

それでは詳しく解説します。

大学生でも借金は可能!ただしリスクは高い

大学生の立場で、まず気になるのが「学生でもお金を借りられるのか?」という点でしょう。特に18歳、19歳の学生さんにとっては、不安も大きいのではないでしょうか。

令和4年4月より成人年齢が「18歳」へと引き下げられたことにより、親の許可なしでさまざまな契約が可能に。ローン契約も例外ではありません。

しかし銀行系のローンでは、変わらず「20歳以上」を条件にしているところも多いです。一方で、消費者金融系ローンであれば、「18歳以上の学生」でも問題なく利用できるところが増えてきています。

どうしてもお金を借りたいときには、そうした業者をあたることになるでしょう。

とはいえ、収入が限られた大学生の借金には、非常に大きなリスクも伴います。限られた収入内で返済のためのやりくりをしなければいけませんし、そのためのアルバイトが学業の妨げになる可能性も否定できません。

貸してくれる業者はあっても、利用するのは「本当に必要に迫られたとき」だけに留めておくと安心です。

大学生の借金はいくらまでなら安心?借金地獄に陥らないために

借入可能とわかれば、次に気になるのが「金額」についてです。

一般的な大学生が無理のない範囲で借りられるのは、10万円から、多くても30万円程度まででしょう。

日本では借金問題を抱える人を少なくするため、「総量規制」というルールが定められています。消費者金融等では、年収の1/3を超える貸付は禁止されています。

毎月5万円のバイト収入がある学生の場合、年収は60万円。総額20万円を超える借金はできません。扶養のギリギリ、毎月8万5千円程度稼ぐ学生であれば、年収は102万円。この場合でも、30万円ちょっとが限度です。

ただし、実際に月に5万円の収入を得ている大学生が20万円も借りてしまうと、年利18.0%・12回払いの条件で、毎月18,000円以上を返済に回さなければいけません。

上限ギリギリまで借りるのは、あまり現実的ではありません。借金地獄に陥らないためには、借り過ぎには注意しましょう。

奨学金の借り過ぎにも注意しよう

大学生に馴染み深い借金といえば、奨学金が挙げられるでしょう。高額な大学費用を賄うための奨学金は、多くの学生が利用している制度です。

奨学金には、

  • 給付型
  • 貸付型

の2種類があり、貸付型はさらに無利子型と有利子型に分類されます。

奨学金の中でもっとも給付を受けやすいのは貸付型(有利子)で、貸付型(無利子)、給付型の順で難易度が高くなります。

貸付型を利用する場合、金利は低く設定されているものの、通常の借金と変わらない点を理解しておきましょう。

返済がスタートするのは卒業後ですが、返済が滞れば督促や差し押さえが行われる可能性も。借り過ぎには十分に注意してください。

もしも返還が難しいという状況になった場合は、使える制度があります。

それぞれ条件があるため、詳しくは奨学金のホームページで確認してみてください。
>>>独立行政法人_奨学金 返還に関する手続きについてはこちら

大学生の借金…注意するべき3つのポイント

大学生の立場では、借金はしないのが一番です。とはいえ、サークル活動や就職活動、生活費や学費の補填など、まったなしの状況もあるでしょう。

このような場合には、ぜひ以下の3つのポイントに注意してローン契約を結んでください。

1.借入前に返済シミュレーションを行う

借入金額に無理がないかどうかは、返済シミュレーションでチェックするのがおすすめです。ぜひ借入前に利用し、返済計画自体に無理が生じないかどうか確認しましょう。

返済シミュレーションはインターネット上で手軽に利用できます。自身の状況に合わせて、あれこれと条件を変え、契約するローン商品を比較してみるのもおすすめです。

2.「成人」としての自覚を持って責任ある返済を

いざローン契約を結んだら、いよいよ返済がスタートします。「成人」としてローン契約を結んだわけですから、返済についても、ぜひ「成人」として責任を持って進めてください。

万が一返済が滞ってしまった場合、学生だからという理由で、法的な対応が免除されるわけではありません。金融業者側からの連絡を無視し続ければ、裁判を起こされ、財産の差し押さえに合う恐れもあるでしょう。

返済を忘れないよう、しっかりとした仕組みを整えておいてください。

3.「返済しきれない」と思ったら早めの対処を心掛けよう

毎月しっかりと返済できるつもりで借りても、予測不能な事態というのは起こり得るもの。万が一「返済しきれない…」と思った場合、問題を放置するのはやめましょう。

借りたお金は利息も含めてきっちりと返すのが基本。一方で、どうしても返済できない人のための法的手続きも用意されています。

問題を放置せず、素早く対処することで、自身の負担も最小限に留められるでしょう。どう対処するべきか、万が一のときの対策を、知っておくことも大切です。

借金解決の方法についてはここから説明していきます。

大学生が借金問題を解決するための3つの方法

では、大学生が借金問題を抱えてしまったとき、どういった解決法をとれるのでしょうか。具体的な選択肢は、以下の3つです。

  • 親の助けを借りる
  • 自力でバイトを増やす
  • 任意整理をする

自身の親や身近な人からお金を借り、いったんそれを金融業者への支払いに回せば、利息負担分は軽減できます。ブラックリスト入りも免れるでしょう。

またバイトを増やして収入を上げ、自力返済の道を探るのもおすすめです。借金の金額が20~30万円程度であれば、自力での返済も十分に可能だと考えられます。

上2つの手段が取れないときには、任意整理を検討してみてください。

任意整理とは?
借金を法的に整理するための、債務整理の一つ。金融業者側と直接交渉し、将来利息のカットや返済のリスケジュールに応じてもらう。任意整理が成功した場合、元本のみを原則3年で返済する。

債務整理には任意整理以外にも、個人再生や自己破産といった方法があります。借金の元本を含めて大幅に減額できたり、借金をチャラにできる手続きです。

とはいえこれらは、裁判所を通して行う手続きのため、費用も高額になりがちです。大学生の借金では、メリットが生じない可能性もあります。

任意整理をすれば、借金の元本を減らすことはできませんが、利息がない分、確実に借金を減らしていけます。

詳しくは素人判断ではなく、司法書士や弁護士といった専門家に、自分の借金に合った債務整理の方法を相談することが大事です!債務整理しなければよかったとならないために、サポートを受けておきましょう。

大学生の借金は高リスクと心得て利用を

大学生にとっても便利な消費者金融。とはいえ、銀行軽ローンや奨学金と比較した場合、その金利は高めに設定されています。

借り過ぎれば、あっという間に返済に困る可能性もありますから、十分に注意してください。

大学生という立場で借金と上手に付き合うためには、契約前の準備が重要な意味を持ちます。「いくらまでなら無理がないのか?」「万が一返済できなくなった場合はどうするのか?」といった点も考えつつ、利用しましょう。